【構造力学Ⅱ】応力度とは
構造力学Ⅱの分野になりましたね。
構造力学Ⅱは構造力学Ⅰに比べて考え方も計算も複雑になってくるので、しっかり深く理解していく必要があります。
今回は『応力度』について解説していきます。頑張っていきましょう!
応力度とは
建築材料の性質を理解していくにも構造力学の計算問題を解くためにも構造力学における基本的な用語や公式を覚えていきましょう。
今回はまず『応力度』について解説していきます。
構造力学Ⅰでも「応力」という言葉がありましたね。
基本的な3つの力、荷重、反力、応力の中の一つでした。
今回、解説する応力度とは少し異なるものです。
応力度とは部材に力(引張力、圧縮力)が加わったときに断面積あたりに生じる力の大きさのことです。
応力度を求めるための式は以下の通りです。

上の図を見てわかるように、応力度を求めるには部材に加わった力を断面積で除しています。
つまり部材の単位面積当たりの力の大きさを求めるということになるわけですね。
より応力度について理解できるように簡単に説明していきます。
ここに同じ材料でできた丸棒X,Yがあります。
丸棒Xの板面積はA、対して丸棒Yの断面積は2Aで丸棒Xの断面積の2倍あります。
丸棒X,Yは同じ材料でできているため単位面積当たりに吊らすことのできるプレートの重さは同じになるはずですよね。
したがって、丸棒Xが4枚のプレートを吊るすことができるのだとすると、断面積が2倍である丸棒Yはプレートを8枚吊るすことができるのです。
ここで大切なことは吊るすことができるプレートの枚数ではなく単位面積当たり吊るすことができる重さは同じであるということです。

どうだったでしょうか?
応力度について簡単に理解していただけたかと思います。
今後も構造力学Ⅱにおいて出てくる用語なのでぜひともマスターしていきましょう!!
応力度の種類 ~引張応力度・圧縮応力度~
応力度とはどのようなものか理解できたと思います。
次は応力度の種類について説明していきます。
とはいえ、2種類しかなくとても簡単なものなので何も心配はいりません!!
その応力度の種類とは『引張応力度』と『圧縮応力度』です。
その言葉通り
引張応力度とは引張力が加わったときの応力度のことで、
圧縮応力度とは圧縮力が加わったときの応力度のことです。
