【建築材料】コンクリート、セメント、モルタル...の違いとは?

今回はコンクリート、セメント、モルタル…なんとなく区別がつきそうでつかない建材の解説をしていきます。
これを機にそれぞれの性質、特徴を知りましょう!

 かんたん図解で違いをチェック!!

コンクリート、セメント、モルタル、、、それぞれの違いがわかりますか?

なんとなく違いはあるんだろうけど、よくよく考えたら違いってはっきりしませんよね...

まずは、それぞれの違いについて簡単にまとめた図が下記にあるのでご覧ください

それぞれの詳しい解説もしていくのでぜひ確認してください。

コンクリート

簡単に分類するとこんな感じなんですね...

上の図で聞き覚えのない「細骨材」「粗骨材」という言葉が出てきました。

何となく言葉からイメージできるかもしれませんが、簡単に説明します。

細骨材・・・5mm以下の粒子( 砂、砕砂、スラグ砂、再生細骨材 など )

粗骨材・・・5mm以上の粒子( 砂利、砕石、スラグ砕石、再生粗骨材 など )

 コンクリート、セメント、モルタルの構成材料について

それぞれの構成原料の質量比を下図に表しています。

コンクリート

セメントペースト、モルタル、コンクリートの違いは構成材料が違っていたり、構成材料の質量比に違いがあるんですね。

 各材料についての詳しい解説

~セメント~

  原料石灰石、粘土、ケイ石、鉄原料

  出荷までの工程:主に原料 (粉砕) 工程、焼成工程、仕上げ工程の3つの工程

  特徴:セメントは約0.01mmの細かい粉体です。 セメントは!!
      また焼成工程では約1450℃で焼成されクリンカー( 焼いてできた塊)となります。
      その工程で二酸化炭素が発生するためエコとは言えませんね。

コンクリート

 ~セメントペースト~

  原料:セメント+水
        セメント・・・約0.01mmの細かい粉体
        水・・・水分子、きわめて細かく小さな粒子

  用途:タイルとコンクリートを接着する 接着剤としての役割

  特徴:接着剤として用いられる面もあるため”結合材”とも呼ばれる

 ~モルタル~

  原料:セメントペースト+細骨材(砂、砕砂)

  用途:コンクリートの表面仕上げ
     レンガやブロックの目地

~コンクリート~

  原料:モルタル+粗骨材(砂利、砕石)

  特徴:強度、耐久性、耐火性に優れている。
     とても安価(ペットボトルの水の約一割)